2026年11月04日 9m read

推測に頼るのはやめましょう。Cato DEMで根本原因を迅速に特定。

Makiko Yamada
Makiko Yamada
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ユーザーが「アプリケーションが遅い」と訴える際、IT部門は「問題は実際にどこで発生したのか」という、はるかに困難な問いへの回答を迫られます。その原因は、エンドポイント、ローカルネットワーク、ISP、ネットワーク経路、企業インフラ、あるいはアプリケーションプロバイダー自体のいずれに潜んでいるかわかりません。

チームは断続的に発生する問題を再現し、個別のツールから証拠を収集し、エンドポイント、ネットワーク、アプリケーションの各担当者間でケースを引き継ぐ必要があるため、調査には多大な時間がかかるのが一般的です。トラブルシューティングに着手する頃には、一時的な問題の背後にある証拠がすでに消失していることも珍しくありません。

Cato Digital Experience Monitoring(DEM)の根本原因分析(RCA)は、その従来のワークフローを根本から変革します。RCAは、Cato DEM全体で取得される幅広いエクスペリエンスシグナルと、Cato Management Application(CMA)の補足コンテキストを統合することで、障害が発生している可能性の高い領域を特定し、IT部門が次に調査すべきポイントを明確にします。

その結果、よりエビデンスに基づいたトラブルシューティングプロセスが実現します。具体的には、事後的な経緯整理にかかる時間を削減し、複数チームにまたがる問題の責任所在を明確化するとともに、ユーザーからの曖昧な申告から的を絞った調査へと迅速に移行できるようになります。

「遅い」という苦情だけでは着手ポイントが定まらないIT部門の課題

従業員にとっては、原因が大きく異なる問題であっても、まったく同じ体感として受け止められます。Wi-Fi接続の弱さ、ラストワンマイルの混雑、ネットワーク経路の不具合、SaaSプロバイダーのパフォーマンス低下などは、すべて同一の苦情へと行き着きます。具体的には、次のような声です。「遅い」

IT部門にとっての真の課題は、単にエクスペリエンスが低下していた事実を確認することではありません。どこでエクスペリエンスが損なわれた可能性が高いのか、そしてどのチームが最初に調査すべきかを迅速に突き止めることです。1件の苦情であっても複数の技術ドメインにまたがることが多いのに対し、従来の多くの監視ツールはその経路の断片的な情報しか可視化できません。

これは、断続的に発生する問題において特に顕著な課題となります。ビデオ通話のフリーズやアプリケーションの遅延は、ユーザーが報告した時点ですでにその事象が解消してしまっているケースも少なくありません。有用な証拠を収集するためにチームが問題の再現から始めなければならないとすれば、トラブルシューティングは極めて不利なスタートを切ることになります。

Cato DEM RCA:証拠を調査の明確な出発点へ

Cato DEMは、根本原因分析(RCA)をデジタルエクスペリエンスのワークフローへ直接組み込みます。管理者が手動でトラブルシューティングの全体像を再構築する必要はなく、RCAがエンドポイント、ネットワーク、アプリケーション、および過去の通信経路(ヒストリカルパス)の証拠を単一の調査内で相互に関連付けます。

その目的は極めて実用的であり、手元にあるテレメトリを、論理的根拠に基づいた調査の出発点へと転換することです。RCAにより、管理者は障害の可能性が高いドメインを素早く特定し、次に講ずべきアクションを的確に判断できるようになります。これにより、自チーム内で迅速に問題を解決するか、あるいは裏付けとなる証拠を添えて、調査に最適なチームへ初動の段階で迷わずエスカレーションすることが可能になります。

ヘルプデスク、ネットワーク、デジタルワークプレイスの各チームにとっては、重複するテスト作業が削減され、担当者間での不毛な責任の擦り付け合いや確認の往復を回避できます。調査は、手がかりを一から探し直すのではなく、すでに収集・記録されたコンテキストから即座に開始されます。

したがって、RCAは単なるテレメトリの新たなサイロ(孤立環境)ではありません。DEMが提供する証拠を、より実効性の高いアクションへと昇華させるためのレイヤーです。

新たな証拠の追加により、RCAの実効性がさらに向上

RCAはすでに、DEMおよびCMAから得られる広範なシグナルを活用しています。ネットワークアダプターメトリクスとクライアントトレースルートの追加により、同一のRCAワークフロー内にさらに2つの有力な証拠ソースが組み込まれます。

ネットワークアダプターメトリクスは、アダプタータイプ、BSSID、チャネル、ノイズ、信号強度など、エンドポイントおよびローカル接続の詳細なコンテキストを提供します。これによりIT部門は、Wi-Fi環境をはじめとするローカルの接続状況がエクスペリエンス低下の要因になっているかどうかを的確に評価できます。

クライアントトレースルートは、クライアント端末から得られるホップバイホップの過去の経路証拠を追加します。調査に着手する前に消失してしまいがちな遅延、パケットロス、経路上の挙動を浮き彫りにできるため、断続的な障害やリモートユーザー特有のトラブルシューティングにおいて極めて有効です。

重要なのは、管理者がこれらを単体の診断ツールとして個別に扱い、その結果を手動で突き合わせる必要が一切ないという点です。いずれの機能も、ネイティブなコンテキストを追加することで同一のRCAワークフローをさらに強化します。

「Zoomがフリーズする」という苦情から的を絞った調査へ

「Zoom通話が何度もフリーズする」と報告してきたリモート従業員の例を考えてみましょう。相互に関連付けられた証拠がなければ、IT部門は端末、Wi-Fi、ISP、企業ネットワーク、アプリケーションプロバイダーを1つずつ個別に検証せざるを得なくなります。

Cato DEMを活用すれば、RCAはネットワークアダプターメトリクス、クライアントトレースルート、トンネル内トレースルート、UCaaSまたはリアルユーザーモニタリング(RUM)のエクスペリエンスデータ、ならびにネットワークとCatoのコンテキストを単一の調査内に統合できます。考えられるすべての領域を手当たり次第に調査する必要はなく、チームは障害発生の可能性が最も高い領域と、着手すべき明確な調査ポイントを即座に把握できます。

さらにRCAは、調査のきっかけとなった特定の個別ユーザーにとどまらず、より広い範囲まで分析を拡張できます。他のユーザーのエクスペリエンスデータを相関分析することで、問題が特定環境に限定されるのか全体に共通するものなのかを切り分け、影響が及ぶ範囲(ブラストレイディウス)の全体像を浮き彫りにします。たとえば、収集された証拠に基づいて、まずはローカルのWi-Fi環境に絞って調査を進めるべきだと判断できる場合があります。また別のケースでは、経路の証拠から、その問題を別の担当部門や外部プロバイダーへエスカレーションすべきであることが判明する場合もあります。いずれの場合も、IT部門はあやふやな推測ではなく、確たる証拠を起点として初動対応を進められます。

既存ネットワークにおける手探りの調査作業を大幅に削減

証拠を適切に保持・相関させることで、RCAは一次切り分け(トリアージ)を迅速化し、責任分界点を明確にして不要なチーム間の引き継ぎを減らし、ユーザーの生産性の早期回復を支援します。運用にもたらされる変化は明確です。チームが証拠の収集や状況の整理に追われる時間を最小限に抑え、実質的な対応と解決により多くの時間を充てられるようになります。

この価値を享受するために、お客様が既存のネットワークインフラを全面的に刷新する必要はありません。デジタルエクスペリエンスの課題はテクノロジーやネットワークの境界をまたいで発生することが大半ですが、Cato DEMは、Cato SASE環境のみならずサポート対象のサードパーティ製ネットワーク環境全体にわたって包括的な可視性とRCAを提供するよう設計されています。

組織はまず特定のトラブルシューティング用途からスモールスタートし、段階的に共有エビデンスレイヤーの適用範囲を拡張していくことが可能です。Cato DEMは、すでに手元にある確たる証拠に基づき、IT部門が「何かが遅い」という曖昧な状態から「ここを調査すべきである」という明確なアクションへと迅速に移行できるよう支援します。

Cato DEM製品ウェブページをご覧ください。詳細については、Catoナレッジベースをご参照ください。

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Makiko Yamada

Makiko Yamada

Product Marketing Manager

Makiko YamadaはCato Networksのプロダクトマーケティングマネージャーであり、 SASEクラウドプラットフォームに関する戦略的なコンテンツや、特定の顧客層に合わせてカスタマイズされたマーケティング資料を提供しています。 また、日本市場においては思想的リーダーシップとアナリストリレーションズも担当しています。 Wi-Fi、VPN、IAMの黎明期にエンジニアとして活躍したMakikoは、その後、Fortinetのリージョナルプロダクトマーケティングマネージャーとして約10年間サイバーセキュリティ分野で経験を積んできました。

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