1月 07, 2025 2m read

ハイブリッドクラウド時代を制するためにITリーダーがDEMを必要とする理由とは

Eyal Webber Zvik
Eyal Webber Zvik
Digital Experience Monitoring - blog

急速に進化する現代のデジタル環境において、CIO、CISO、またはIT部門のVPといったITリーダーたちは、ビジネスの成長と成功を可能にするさまざまな取り組みを推進する責任を担っています。クラウド移行、ハイブリッドワークフォースの導入、SaaSの採用といったプロジェクトは、今や必要不可欠となっています。しかし、これらの取り組みには、特にパフォーマンス、セキュリティ、ユーザーエクスペリエンスに関して、慎重に管理すべきリスクが伴います。

ITプロジェクト成功の鍵はバランス調整にあり

多くのIT責任者にとって、最初の課題は主要なアプリケーションをクラウドに移行する際に生じます。これらのアプリケーションがクラウド上でもオンプレミス上と同様に安全で、効率的に動作することをどのように保証するかが重要な課題です。エンタープライズリソースプランニング(ERP)システムや顧客関係管理(CRM)ツール、その他の重要なアプリケーションを移行する際であっても、最適なユーザー体験を維持しつつ、機密データを保護する必要性が最優先されなければいけません。

同様にITリーダーは、ハイブリッドワークを導入する際には、ユーザーがどこからでも安全に企業のリソースにアクセスできるようにしつつ、生産性の維持を確保しなければなりません。従業員が自宅、移動中、または世界各地のさまざまな場所から働くようになると、安全なアクセス、コンプライアンス、パフォーマンス監視に対する複雑さが増大します。

これらの取り組みにはそれぞれリスクが伴います。ユーザー体験やアプリケーションのパフォーマンスが低下すると、生産性の低下やセキュリティ上の欠陥、さらにはプロジェクト全体の失敗につながる可能性があります。

プロジェクトリスク管理におけるITリーダーの役割

ITリーダーは、これらのリスクを管理するために、セキュリティソリューションやネットワーク監視製品など、さまざまなツールを既に活用しています。しかし、デジタルエクスペリエンスモニタリング(DEM)をツールセットに追加することで、ユーザー体験やアプリケーションのパフォーマンスを事前に把握し、積極的に管理することが可能になります。特に真のSASEプラットフォームのネイティブ機能として統合されたDEMは、ITチームがユーザーに影響を及ぼす前に可視性を提供し、潜在的な問題を特定することができます。

ガートナーの予測によると、2021年には20%未満だったのに対し、2026年までにITリーダーの60%が、ユーザーの視点からアプリケーション、サービス、エンドポイントのパフォーマンスを測定するためにDEMを利用するようになるとされています。この傾向は、クラウド、オンプレミス、ハイブリッド環境全体で運用上の混乱を最小限に抑え、ユーザー体験を向上させる上でのDEMの役割がますます認識されていることを反映しています。

Going Beyond SASE with Digital Experience Monitoring (DEM) | Empower IT with DEM

Cato DEM:エクスペリエンスリスクに対処するネイティブソリューション

Cato Networksは、SASE Cloudプラットフォームのネイティブな一部としてDEMを提供しており、パフォーマンス問題に対処できる独自の立場にあります。Catoソリューションは追加型のDEMツールとは異なり、ユーザー、およびアプリケーションに関するインサイトで強化されたネットワークのリアルタイムデータと履歴データを活用しています。この統合アプローチは、ネットワーク層とアプリケーション層の両方に比類のない可視性を提供し、ITチームはユーザーに影響を与える前に問題を検出して解決できるようになります。

Cato DEMは、実ユーザーのモニタリングと合成トランザクションを通じて、アプリケーションのパフォーマンスを継続的に監視します。これにより、IT チームはパターンを識別し、潜在的な問題を予測し、場所やデバイスに関わらず、すべてのユーザーにシームレスなエクスペリエンスを提供するための予防策を講じることができます。

これはITリーダーにとって、ヘルプデスクのチケットに対応する時間が短縮され、パフォーマンスの最適化に多くの時間を費やすことができることを意味します。パフォーマンス問題が発生した場合、Cato DEMの詳細な分析により、ネットワークまたはアプリケーションレベルでボトルネックを特定することで、迅速なインシデント解決が可能になり、改善への明確な道筋が示されます。

プロアクティブ能力とリアクティブ能力:両方の長所を兼ね備える

すべての問題を防ぐことは不可能であり、最善のプロアクティブツールを使用しても、いくつかの問題は見逃されてしまいます。このような事態が発生した場合は、迅速かつ効率的に反応することが重要です。Cato DEMは、インシデント分析を単一のダッシュボードに一元管理することで、トラブルシューティングが簡素化され、ITチームがさまざまなツールやコンソールに翻弄されることなく問題を迅速に解決することができます。

プロアクティブな検知とリアクティブな効率の組み合わせにより、ユーザー、IT チーム、ビジネス関係者が感じるフラストレーションが大幅に軽減されます。IT部門はCato DEMのサポートにより、問題を追いかける代わりにより戦略的な取り組みに集中することができます。

ビジネス成長のための戦略的ツール

デジタル・エクスペリエンス・モニタリングは、すべてのITリーダーのツールキットに不可欠な資産です。企業のDX採用に伴い、アプリケーションのパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスが競争上の重要な差別化要因になりつつあります。クラウド移行の成功、生産性の高いハイブリッドワークフォースの実現、日常業務の最適化など、DEMはリスクを軽減し、ITプロジェクトがビジネスの成長を妨げるのではなく、確実に推進するために重要な役割を果たします。

DEM は雨の日の傘のようなものだと考えてください。必要なときにすぐに使えて、予期せぬ事態から守ってくれます。DEMは傘のように、ITだけでなく組織全体をパフォーマンスリスクから守ってくれるのです。

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Eyal Webber Zvik

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Catoのプロダクトマーケティングバイスプレジデント。プロダクトマーケティングディレクターで構成されるグローバルチームを管理し、会社のメッセージング、ポジション、プレスやメディア対応などを担当しています。Catoのプロダクトマネジメント組織を統括し、SASEビジョンをグローバルなクラウドサービスとして成功させた実績があります。Cato Networksでの数年間の経験を通し、様々な企業や市場において数十ものSASEプロジェクトに携わってきました。エンジニアリング、製品管理、製品マーケティングの分野において20年以上のICT経験を誇ります。

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