コダックのフィルムやノキアの携帯電話は、未だに利用できる?

ある窮地を描いた短いストーリーをお読みください

ストーリー

あなたは、サーバー、ハードディスク、マウントラックを満載した巨大なコンテナ船の船長です。今荒波の中を進んでいます。重すぎる積荷で船はバランスを崩し、目的地まで安全にたどり着くことが困難な状況です。突然、目前に大きな岩が迫ってきました。過重により、舵を思うように切ることができず、衝突を免れそうにありません。あなたは警報を鳴らすと同時に、躊躇することなく、救命ボート1隻にありったけの積荷を積み込み始めます。船員たちは遠巻きに戸惑いながらあなたの行動を見守っています。しかし、あなたはポジティブです。自分自身、船員たちそしてすべての積荷を守ることができと信じています。ことの発端が積荷の過重重であることは、もはや眼中にありません。

正当な行動? 無駄な抵抗? 何とも言えない?

同じような窮地に立たされた場合、どのような行動をとりますか?

貴社は、収益の50~90%をアプライアンスベースのポイントソリューションの再販で得ています。利益率は低く、差別化を図り、提供する価値を顧客に説明することがますます難しくなっています。優秀なエンジニアや営業担当者は、クラウドソリューションの販売や将来のキャリアアップで多忙を極めているため、採用することが困難です。

今目前に荒波が押し寄せています。舵取りが刻一刻と困難になっています。

最近の状況を見てみる

2021年11月16日、Riverbed Technology社は連邦破産法第11条の適用申請を発表しました。Check Point Software Technologies社は、つい最近ナスダック100指数から除外されました。一方で、ネットワークセキュリティビジネスが急成長し続ける中、競合他社はかつてない最高の時価総額と収益成長率を更新しています。Riverbed社とCheck Point社の共通点は何でしょうか? 先ず、両社ともネットワークとネットワークセキュリティのコンバージェンスに取り組んでいません。次に、依然として物理的または仮想的なエッジアプライアンスに大きく依存し、ソリューションをサービスとしてクラウドで提供していません。SD-WANとネットワークアクセラレーションを専業とする大半の企業が、SASEへの取り組みの一環として買収されていく中(VMware社がVeloCloud社、PAN社がCloudGenix社、Cisco社がViptela社を買収)、Riverbed社はアプライアンスベースのポイントソリューションの立場を貫きました。セキュリティ業界の大手ベンダーの大半が、SASEのコンバージェンスやクラウドへの統合に積極的に移行する中(PAN社、Fortinet社、VMware社、Cisco社など)、Check Point社はネットワーキングから距離を置き、クラウド配信ソリューションの立ち上げに出遅れていました。

これらはすべて、ITアーキテクチャの根本的なシフトを示す、明らかな前兆であり、警戒信号といえます。このような傾向を無視することは、30メートルの大波にもまれながら救命ボートに積荷を移し替える行動に等しいといえます。再販業者やサービスプロバイダーが、レガシー技術にしがみつくことはもはや現実的ではありません。進化はもはや勇猛果敢なイノベーターに限られたことではなく、どの企業も現状を見据えて進化していく必要があります。

ビジネスの展開方法を決めるのはあなたです。

次にSASEについて見てみましょう。

クラウドネイティブSASE再販業者の状況

クラウドネイティブSASEソリューション再販業者やサービスプロバイダーは、ネットワークを俊敏かつ柔軟性のあるメンテナンスフリー環境に変革して顧客を支援します。

差別化されたサービスを提供している再販業者やサービスプロバイダーは、デジタルトランスフォーメーションに取り組む企業から高い評価を受けています。

顧客とのパートナーシップを通じて、将来の財務を担保する、経常収益を確保できます。

マネージドサービスを購入する顧客にもメリットがもたらされます。SASEクラウドプロバイダーは、業界のベストプラクティスに従って、ネットワークを管理し、適切な人材を派遣およびメンテナンス、パッチ適用、更新作業などをすべて行います。プロバイダーは、すぐに利用できる新機能を顧客にリリースし、サービスを提供するネットワークやセキュリティコンポーネントに全責任を負います。このように「責任を一手に引き受けている」SASEパートナーは、比類のないSLAによる恩恵を受けています。

SASEパートナーは、SASEを扱うことで高い利益率を達成すると同時に、専門サービスやマネージドサービスを追加して、さらに利幅を拡大しています。

SASEパートナーは、最新の技術を習得して、現状維持の考えから脱却するように顧客に提案して、自信を持って変革を推進しています。

SASEパートナーの顧客が、アプライアンスベースのソリューションに戻ることはあり得ません。信頼できるパートナーが、拡張性と耐障害性に優れたクラウドネイティブネットワークとクラウドサービスとして提供される完全なセキュリティスタックを提供しています。

また、SASEの専門家やソートリーダーになって、ブログを投稿しているパートナーの従業員もいます。

ここで最も重要なのは、パートナーと共に荒波を乗り切れることです。安全な船と信頼できる船長は、乗客を守ることができます。

今後の見通し:変化するビジネス環境において成功を果たすには

クラウド提供ソリューションの勢力が広がっています。世界中でオンプレミスのデータセンターがクラウドデータセンターに置き換わっています。オンプレミスのアプリケーションのほとんどが、クラウドアプリケーションに移行しています。2019年に世界中で発生したコロナ危機が、リモートワークの導入に拍車をかけ、クラウドとSASEの採用を加速さています。

世界をリードするアナリストが予測したとおり、今まさに革新的なSASEが、ネットワーキングとネットワークセキュリティを変革しています。2022年から2025年までが、SASEの採用が企業顧客の主流となる移行期です。1

すべての音楽がクラウドにあります。もはやCDやMP3プレーヤーは必要ありません。誰もがスマートフォンを使っています。クラウドとコンバージェンスが、私たちが日々利用している技術を革新しています。片やネットワークとネットワークセキュリティは、まだ道半ばです。このような市場のシフトは、一朝一夕ではありません。変化を察知している経営者は、現状を見据えて収益を確保する手段を講じています。

アプライアンスがすべてなくなってしまうわけではありません。中にはアプライアンスを選択する顧客も一部いるはずです。しかし、それらは過去の産物です。CDやコダックのフィルム、ノキアの旧式の携帯電話をまだ利用できるのと同じように、エッジアプライアンスも根強く残るはずです。しかし、貴社のビジネスが旧式のソリューションに頼っていると見なされることは望ましいことでしょうか? 貴社のビジネスがレガシーソリューションの成否にかかっていることは望ましいことでしょうか?

前向きな選択肢を選ぶべきではないでしょうか。

1  Gartner, “Hype Cycle for Enterprise Networking ” Andrew Lerner. 2021年10月11日

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