
スイスポートは、Cato Networksと共にセキュリティとグローバルオペレーションを向上


リチャード・ソープは、子供の頃から航空に魅了されてきました。自称「航空オタク」のソープは、現在スイスポートインターナショナルAGの最高技術責任者であり、世界最大のグランドハンドリング企業でITインフラ戦略を主導し、2024年末時点で45か国276の空港で、年間約2億4700万人の航空旅客を扱うシームレスなオペレーションを実現しています。トープは「もし私たちが航空会社なら、サポートし、対応する旅客数で考えると、世界最大の航空会社になるでしょう」と言います。
スイスポートは、スムーズな空の旅を可能にして、人々の生活に目に見える影響を与えることを目標に掲げています。そして、「私たちの仕事によって、お客様が安全かつ時間通りに目的地にたどり着くと、まるで魔法のように、企業に成功がもたらされ、利益を上げられるのです」と続けます。
ところが、その魔法の実現は、スイスポートにとって難しい課題でした。3年前、スイスポートでは当時のITリーダーシップがCatoを導入してネットワークの課題を克服しました。しかし、セキュリティの課題、特にエンドポイントの保護に対処するためには、さらに作業が必要でした。ソープとスイスポートのCISO(情報セキュリティ最高責任者)であるジャイルズ・アシュトン=ロバーツは、Cato導入作業が進行中にスイスポートに参加しました。過去のゼロトラストプロバイダーとの経験が豊富な彼らは、Catoがスイスポートの要求を満たせるか疑念を抱いていました。
その後10か月間にわたってミーティング、調査、テストを行いながら、ソープとアシュトン=ロバーツはCatoを試すように確認し、最終的にCatoに対する考え方が変わりました。ソープは「ITはもはや障害とは見なされず、問題なく機能します。Catoプラットフォームのおかげで、少しは気が楽になっています。現在、これが自分たちを保護する包括的な方法となっており、将来やりたいことを実現するための安全な基盤も提供してくれています」と述べます。
常時稼働するグローバルオペレーションの課題
スイスポートのネットワークは、世界中の何百万もの旅客、貨物輸送、ラウンジをサポートしています。3年前、規模拡大が非常に大きな課題で、世界中の拠点とタイムゾーンを股にかけるオペレーションを実行するため、信頼できるコネクティビティを確保する必要がありました。同社は、現在320以上に増えた拠点と空港所在地で、MPLSと地域のSD-WANソリューションを組み合わせたシステムに頼っていました。しかし、帯域幅の制限とパフォーマンスの変動が多くのアプリケーションに影響し、特にクラウドベースのミッションクリティカルなアプリケーションに影響を与えました。
この複雑なネットワークのため、新しい拠点に拡張する際に大量のリソースを消費し、手動設定と複数のベンダーに依存せざるを得ない状況でした。ネットワーキングツールの違いが原因で、トラブルシューティングに一貫性が欠け、そのため時間がかかっていました。ITチームは、複数のネットワーキング技術に関する専門知識を維持しなければならず、運用コストも増加しました。
可視性は非常に大きな課題でした。複数のネットワークプラットフォームが存在するせいで、スイスポートのITチームは、ネットワークパフォーマンスとセキュリティ脅威を一元管理できていませんでした。「複数のシステムを併用していた過去の状況は、一貫性の欠如を意味していました」とソープ。「プラットフォームが異なるとその設定も異なり、これがトラブルシューティングを複雑にし、セキュリティの強化を困難にしました」
スイスポートは、ファイアウォールやウェブゲートウェイを含むセキュリティアプライアンスを寄せ集めたシステムに頼っていたわけです。リモートユーザーは、さまざまな地域に配置された異なるVPNサーバーを経由して接続していました。アプライアンススタックは複雑になり、手動によるメンテナンスを必要とし、一元的な可視性も総合管理も欠如していました。手動で行われるセキュリティパッチはエラーが発生しやすく、一貫したセキュリティポリシーの実施はほぼ不可能だったため、スイスポートのセキュリテイ態勢の弱体化につながりました。当時のセキュリティ検査は、暗号化されたトラフィックの検査によってアプリケーション体験、つまり提携航空会社のシステムに障害を与えるという事実に基づいた懸念から、暗号化されていないトラフィックに限定されました。最終的に、世界中のスイスポート拠点で、一貫した高度な脅威検出を実施できなかったため、脅威を検出し阻止する能力が制限されました。
可視性によるCato SASE Cloud Platformの差別化
これらの非効率性を認識した当時のスイスポートITチームは、Catoとの協力関係を立ち上げ、現在は320以上に増えた拠点の多くと、AWSおよびAzureのインスタンス、Cato SASE Cloud Platformをつなげました。ソープと新しいITリーダーシップがスイスポートに参加したとき、この接続の約3分の2が配置を完了していました。過去のサイバーセキュリティプロバイダーに慣れていたソープとITチームは、当初このアーキテクチャでの接続展開に対して消極的でした。しかし、Catoの評判を耳にすると、彼らはもっと詳しく見ることに決めました。
「Catoを気に入るきっかけとなったのは、このプラットフォームが提供する可視性です。コネクティビティの問題を特定し、トラフィックパターンを分析し、単一のインターフェースからネットワークを保護するのが非常に簡単です」とソープが説明します。Catoは、Cato SASE Cloud Platform上に全企業トラフィックのメタデータを一意的に保存します。これは、インターネットや他の拠点へのトラフィックでも、全エンドポイントからのものでも、オフィスの内外を問わず、単一のデータストアに保存されます。この素晴らしいリソースのおかげで、Catoの顧客には、彼ら仕様の完全なネットワーク全体に関する深いインサイトが提供されます。
大幅に改善されたセキュリティと強化されたネットワーク
レジリエントで安全、かつ管理が容易なプラットフォームを手に入れたスイスポートは、セキュリティ対応をさらに積極的に推し進め、ITプロセスを合理化し、世界中の従業員にシームレスなデジタル体験を提供できるようになりました。
現在では、高度な脅威防止機能が世界中で機能し、暗号化されたトラフィックにおいてもマルウェアやランサムウェアから保護しています。「CatoのTLS検査のおかげで、サービスが中断することなく、暗号化されたトラフィックを検査できています」とアシュトン=ロバーツは言います。「自分たちのセキュリティ態勢にも大きな進展がありました」
常時接続のCato Clientを経由するきめ細かいアクセス制御によってリモートユーザーがCatoに接続され、許可されたリソースへのアクセスのみが付与されます。Cato Clientにはゼロトラスト原則がフル実装されており、オフィス内外で共通のポリシーに基づいて動作しています。「Catoを使用すると、スイスポートのオフィスにあるデバイスでも、空港ラウンジにあるデバイスでも、すべてのデバイスが同じセキュリティポリシーに基づいて機能します。このレベルの一貫性は以前は不可能でした」とアシュトン=ロバーツが説明します。
Cato SASE Cloud Platformに組み込まれたCato Global Private Backbone上のどこからでもアクセスでき、世界中どこにいても、卓越した安全性を持ったユーザー体験が提供されます。Catoは、最適化されたネットワークパフォーマンスを世界中で提供するだけでなく、新しいネットワーク拠点の配備も容易にします。「今では、新規の航空会社や契約者との接続がクリック数回で完了します」とソープ。ソープのチームでは、ネットワーク問題の解決に費やす時間が劇的に短縮されました。「最近、南アフリカのある拠点で発生したパフォーマンス問題の特定と解決を行ったのですが、Catoを導入する前なら数日はかかっていたはずです」とソープ。「私たちのチームは、15分でデータベースの過剰なトラフィックが原因だと特定し、該当するデバイスをブロックして、通常の操作を復元しました」
インフラ変革でITを変革
Cato SASE Cloud PlatformによってITチームが受けた革新的な影響は大きなものです。以前の複数のネットワーキングプラットフォームを管理するには、多様な技術に関する専門知識を維持する必要があり、これが運用上の負担となっていました。ITスタッフは、常にコネクティビティ問題のトラブルシューティングに追われ、セキュリティアプライアンスを手動で設定し、拠点によって異なる方針に対処していました。Catoへの移行によって管理が簡素化されただけでなく、ITチームはより高価値の戦略的イニシアチブに集中できるようになりました。
「Cato導入前は、プラットフォームの違いに対応する異なるスキルを維持しなくてはならず、チームのリソースが分散していました。今では標準化された共通システムを使っているため、以前よりも作業の効率性が大幅に上がっています」とソープが言います。
セキュリティとネットワーキングを単一のプラットフォームに統合することで、スイスポートはリソース配分の最適化と、全体的な生産性の向上を実現しました。新たに得られたネットワークの可視性は、対処的なIT戦略から積極的なIT戦略への意識改革をもたらし、これによりグローバルな運営拠点での一貫したサービス提供の確保に至っています。
「私は、CatoがスイスポートのITインフラを将来にわたって保証すると考えています」と言って、ソープは続けます。「このプラットフォームは常に進化し、新しい技術に適応し、現在と未来のビジネスを支えるために必要な可視性とセキュリティを提供してくれます」
証明されたCatoとの唯一無二のパートナーシップ
スイスポートにおけるIT変革の成功は、技術だけで成し遂げられたものではなく、Cato Networksと作り上げた強力かつ協力的な関係性が大きな役割を果たしましたCateは当初からスイスポートと密接に協働し、スイスポート独自の課題を理解し、グローバルなセキュリティとネットワーキングのニーズに対応できるように、カスタマイズされたソリューションを提供しました。「私たちは、Catoの製品チームと直接協働して機能強化を実現しました。これはスイスポートだけでなく、我々の顧客のためでもありました」とソープ。
口約束だけのベンダーとは異なり、スイスポートから依頼された機能をCatoは予定通りに実装して行きました。ソープは、「ベンダーの多くは了解したと言うだけですが、Catoは実際に約束を果たします」と述べます。
この密接なパートナーシップによって、Catoがプラットフォームの向上を担うかぎり、スイスポートは自社の進化するニーズに対応できるという確信を持てるようになりました。「Catoとの提携では、スイスポートは単なる顧客ではなく、継続的なイノベーションサイクルの一部であり、これによってスイスポートのITインフラは未来対応型だと確認できるのです」と言って、ソープは次にように続けます。「彼らのように対応が早く、約束を果たすことに尽力するベンダーは稀です」
未来を見据えて
スイスポートのIT要件は進化し続け、Catoはそれを実現する中心的な存在でい続けます。ソープは「Catoが導入されているため、ネットワークが成長を妨げる要因ではないと確信できます」と説明します。
スイスポートとCatoの継続的なパートナーシップによって、技術が進化し続ける中で、スイスポートのITインフラの安全性が維持され、拡張性が保たれ、急速に変化する航空業界の要求に適応できることが保証されます。
個人的なレベルで、Catoはソープに心の平和をもたらしてくれました。ソープは「Catoプラットフォームのおかげで、少しは気が楽になっています。現在、これが自分たちを保護する包括的な方法となっており、将来やりたいことを実現するための安全な基盤も提供してくれています。スイスポートのITリーダーシップは、危機管理ではなくイノベーションに集中できるようになりました」と語ります。

スイスポートのご紹介
Cato導入前のスイスポートは、コネクティビティのためにMPLS、VPN、および地域ごとのSD-WANソリューションを組み合わせたシステムに頼っていて、ファイアウォールプライアンスで主要拠点を保護し、セキュリティポリシーは地域ごとに異なっていました。リモートアクセスは、セキュリテイ対策が一貫していない、個別のVPNサーバーを介して処理されていました。
スイスポートは、これらの断片化されたシステムをCato SASE Cloud Platformに置き換え、統一されたアーキテクチャ下ですべての拠点の保護と接続を実現しました。現在、すべての拠点とエンドポイントは、標準化されたセキュリティポリシーに基づいて運用されており、これによりリアルタイムの可視性とシームレスでグローバルなコネクティビティがスイスポートに提供されています。